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Channel: 株式会社nobitel社長 黒川将大のブログ
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多角経営のリスク

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最近、ベンチャーの若手の経営者の話を聞いてると自らも頑張らないといけないなーと色々と火をつけてもらえます。(僕らも老舗くらいの年月経営していますが、気持ちはベンチャーです笑)

ここまで新規事業を立ち上げては失敗し立ち上げては失敗し繰り返し失敗してきた中でも会社は成長してきてるよって不思議な話しをまとめてみようと思います。





僕らは現在はヘルスケアからスポーツの領域のサービスを創出しています。

元々は22歳の時に中古車販売店から始まった会社ですが、29歳の時に業界を変え絞って展開するようになりました。

俗に言うコングロマリット企業なのか多角経営なのか定義はよくわかりませんが笑

様々な事業を今も展開

しかし、多くの失敗の上に残った事業が今あるというのが事実です。

結果的には様々な事業を展開してることで補完しあえて生き残れてるのは間違いまりありません。

インターネットが普及する前から商売やってるので、二十数年前との大きな違いは事業の流行るスピードもはやければ廃れるスピードもはやいということ。

なので波乗りのように上手くいったら売却し上手くいったら売却みたいな人も多くなってきました。

ある意味失敗しないわけですから天才です

天才達をみて、続けー!と走り出して一つ目の成功売却を手にできず消えていく人たちは表に出ないので数は分かりませんが大半90%以上はそちらだと思います。10年間生き残る確率が26%というわけですから売却となると宝くじの一等くらい低いかもしれませんね。

僕は会社を育てて仲間をつくって企業を育てていくという方針で進んできたので売却してしまうというのは全く考えていなかったし今も考えてはいません。

そのかわり、生き残るだけではなく長く成長していくためには挑戦する文化は続ける必要がありました。(理解されませんが笑)

なにせ、僕らのように色々やる企業って注意散漫のように思われがちだから

で、僕なりにここまでやってきた大切な事を少し整理して社内にも理解しておいてもらいたいと思う。

いくつか大切な事


1.会社のルールを変えるときは平常時のみ
2.良い時に新しい挑戦の芽をつくる
3.良い時に撤退などの判断を早くする
4.悪い時は社内の士気や文化形成に全力


1は社内から不満など多くでて荒れてる時は絶対にルールを変えない。焦って煽られて偏った意見に耳を傾けて作ったルールは後々組織を蝕みます。
問題が解決した後に冷静になって起こった事を振り返りルール作りすることが大切

2悪い時に新規事業を立ち上げなきゃと焦ったところで失敗する確率が高いので悪化を早めるだけなので良い時に仕込もう

3悪い時には実際はお金がかかって撤退って難しい。良い時に悪くなった時に悪化しやすかった店舗などは閉鎖しておかないと撤退費用で苦しむことになる

4は企業は人の集まりなので悪い時に経費削減しすぎて士気が下がり本末転倒な事態になってる事が多いと思う。ビジネスモデルが助けてくれる要素はとても少ない。過去に倒産しそうになって復活した経験から社員のやる気無くして再生なんて無理だ。だから社員の士気が上がるような事を多く取り組む必要がある。

全てこの通りに動けてきたわけではありませんが結果的にここを大切にしないといけないと学べた事です。

ここまで何億円も失敗で損失出してきましたから💦

しかし、それを踏まえても成長できるだけの経験と結果が出せるのも商売の醍醐味だと思います。


で、最後に新規事業について1番大切なのは


やはりこれしかない

「誰に任せるか」

ここが本当に難しい。
例えば社内からアイデアを募って新規事業を立ち上げたとしよう。しかし、必ずしもアイデア出した人が事業を伸ばせるだけの様々なものを持っているとも限らない。

しかし、間違いなく環境は人を育てる

はず笑


しかし、これも環境があればみんな育つわけではない

ビジネスモデルに焦点が当たる事が多いが、ビジネスモデルの重要性は伸びだしたときに様々な要素で活きてくるのは間違いないが

伸びだすところまでは、誰が仕切ってるかが大きな要素

いや、それしかないと言っても過言ではないと思う。

僕らのような多角経営企業の弱みの一つで注意散漫になりやすいという事がある。

これは事実だと思う。

僕は元々落ち着きがなく飽き性なので色々なこと考えていると一日中余計なこと考えずに仕事のことだけ考え続けられ飽きないでいられるが、集中力の高い人は逆に注意力散漫になるのだと思う。

なので、任せる人が深掘りする集中力を発揮したり、努力するのに夢中になれないと任せた責任者の器までしか大きくならない。

周りを見渡せば必ずしも新しいビジネスモデルで伸びた企業ばかりではない。どちらかというと、その方が少ないだろう。


例えば
街の1店舗の定食屋さんもあれば、大戸屋さんみたいにチェーン店になったりもする

同じビジネスでも大きな違いなど、さほど無いように見えても、一つ一つ細かい事を突き詰めていくと結果は大きく変わる。
ビジネスモデルを難しくこねくりまわさなくても、シンプルな事を突き詰めてビジネスモデルと言い切ってしまい伸びればそれも正解なのだ。

問題は任された人が、何度も様々なトライを繰り返して事業を昇華できるかのみ

企業でよくありがちなのが、任された事で役職に満足してしまったり、少し上手くいかないと環境や業界に疑問を持ち出す三流的思考が自分を正当化したりする。


そもそも事業なんて始めたら99%最初は上手くいかないのだ。


上手くいかない理由を持ち出した時点でその責任者の元での負けが決まっている。

(責めているわけではなく、成長するための要素としての話し。会社内の場合「責任」という意味では選んだ僕が1番責任はあるし、結果的に金銭的責任は会社が負うことになる。)

結局のところうまくいっている会社の社長さんや事業責任者の方々と会うと努力と覚悟が違い考え続けて動き続けている。

このように書くと事業責任者にしか責任がないのかーーー!!みたいな事を思われるかも知れない


そう


それぐらいの責任感がなければやるべきではないという事だと思う。

絶対に失敗という札は引かないし考えもしないというぐらいの覚悟
それぐらいの思いがないなら起業や事業責任者やうちでいうなら子会社社長はやるべきではない。

その覚悟があるから
営業力、統率力、考える力、乗り越える力が結果的に身につく

どんなに不景気でもどんなに業態が衰退していても利益が出ていて伸びてる企業は不思議と必ずある。

起業であろうが、社内事業であろうが
問題や課題は違えど乗り越えるしかないのだから


(写真は最近立ち上げた新規事業。コロナの悪い中立ち上げてしまいました💦実はコロナ前好調だったので僕ら的には好調の中の新規事業)

さあ、これから先の新たな挑戦

どのようにして責任者を決めていくか悩みどころだ

正解はないので様々な方法を試してみようと思う。









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